推理モノの小説やドラマが復権してるのか
ぼくは最近あまり小説を読まなくなったし、
テレビも地上波はほとんど観ないからしばらく気づかなかったんですが、
いつの間にか小説やドラマで推理モノ、警察モノが復権してるんだな。
といっても昔ながらの探偵や刑事とは少し違い、
一芸に特化した探偵役のキャラクターが、その芸をもって謎を解いてゆく。
事件も必ずしも殺人事件ではなく、
「芸」に関する事柄で、
「依頼者」が気づかなかった「犯人」の真意を見つけだし、
「依頼者」の心をほだすとか、そういう内容も多いみたいだ。
ぼくが知ってるのは「ビブリア古書堂の事件手帖」だけで、
しかも原作ではなくマンガ化されたものだけ読んでるんで、
そういう印象なんだけどね(照)。
警察・推理ドラマもかなりあるみたい。
それも2時間ドラマではなくレギュラードラマが。
土曜ワイド劇場が終わるということで少しニュースになりましたが、
終了理由の一つがその手のレギュラードラマが増えたからというのもあるらしく、
それはなかなかと感じ入ってしまいました。
ぼくも小説は最初、推理小説から入りました。
年代も年代なので、いわゆる本格派が好きだったな。
ただ新・本格派はそこまでではなかったかも。
シャーロック・ホームズやエラリィ・クィーンのような古典がメインで、
小学生の頃に子供向けのもので出会い、
高校生の頃に大人向けのものを読み漁りました。
クィーンは国名シリーズだけだけど。
ぼくらにとってはなじみもあるし、
これこそが推理小説の本道・王道だ、という感傷もあるけれど(苦笑い)、
本格派、新・本格派は、やはりやり尽くした感はどうしてもある。
最近の新しい推理モノは、その辺のマンネリを見事に脱却しているんだろうな。
それと「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」が、
推理モノの命脈を細々とながら守り続けていたということもあるかもしれない。
普通の小説や映画、レギュラードラマで、
それ以前ほど「推理モノ」というジャンルを見かけなくなってしまった90年代、
コナンや金田一が、主に子供たちをつなぎとめてきた。
その彼らが推理モノのおもしろさを知ったまま若者や大人になったことで、
今の新しい推理小説やドラマが勃興してきた、という要素もあるのかも。
ぼくも最初は推理小説を書きたいと思っていた人間ですが、
すぐに自分にはトリックを考え出す頭(センスというべきかな)がないことに気づきまして、
はやばやとあきらめてしまいました(笑)。
だからそういうセンス(だけではないだろうけど)がある人は純粋に尊敬してしまいます。
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